環境を確かめよう
「盆栽」を育てようとする場所の環境を確かめてみましょう。
とても大切なことですのでもう一度確認し、どんな樹種を育てるのにいちばん適しているのか見極めてから育てる樹種を決定すれば後々失敗することも少なくなり手間も掛からなくなります。
「盆栽」は生きています。
育てやすい環境、育てにくい環境があります。
あなたがいくら育てたいと思った樹でも、その樹にとって適さない環境であった場合いくら一生懸命手入れを行っても盆栽は弱り最悪の場合病気になり枯れてしまうことになります。
また逆に適した環境である場合、何もすることなく水さえ与えていれば病気なんか何処吹く風と元気に育ちます。
日当たりの好きな「松柏類」を場所が無いからといって、日陰で育てていれば葉は大きく伸び、土の乾きは悪くなり、根ぐされや、病気がちになり枯れてしまう結果になります。
また日当たり風通しのいい場所で育ててやれば色艶のいい締まった葉になり、病気も寄せ付けないしっかりとした樹に育ちます。
もし育てようとする場所が条件にそぐわない環境だったとしてもあきらめないでくださいその環境にあった「樹」や「山野草」などありますし、ある程度の悪環境なら工夫次第である程度改善できる場合があります。
環境を知ることで、いろいろ考え最も良い環境になるよう工夫することが出来ます。
夜露が当たらないのであれば、霧吹きなどで夕方風呂上りなどに夜露の変わりに自分で、葉水をしてやったり、渇きの悪い環境であれば、用土を工夫して水はけのいい用土の配合を自分で作り植えてやるなどやることは、たくさんあります。
風が強すぎれば、風除けに「網」を張ってやるとか、日差しが強すぎれば、「遮光ネット」をしてやるとか、いろいろな対策が考えられます。
工夫することも楽しいことです。
育てようとする樹・草がどのような場所を好むのかを知る必要があります。
方法としては「盆栽屋」さんで適切なアドバイスをしてもらい、育て方や管理の仕方など教えてもらえば完璧です。
盆栽屋さんが近くにない方やなかなか出かけられないかたは、近所に同じ趣味をお持ちの方をたずねていろいろと管理について聞いてみるのもいいと思います。
もしかすると盆栽屋さんの知らない情報も教えてもらえるかもしれません。
また図鑑や盆栽書などを参考に自生している場所や生育環境を良く調べ栽培環境と比較検討してみるのもいいと思います。
できることなら自生している場所にでかけて実際に現場で育っている様子や周りの環境なども観察してみるのもとても楽しくて勉強になります。
あきらめないで育ててみることが大切です。