ベゴニア
妻が茎を折った一枝を隣の奥さんからいただいてきた、「ベゴニア・センパフローレンス」(四季咲きベゴニア)そんな名前の花だった。
「挿し木」をする。
耳慣れない言葉が妻の口から聞かれた。
「木」でもないのに何が「サシキ」なんだ一瞬思った。
何も知らない私にとって「挿し木」なることがどうゆうことをするのかさっぱり分からなかった。
実は妻も何をもって「挿し木」なのか近所の奥さんから話を聞くまでは分からなかったようだ。
近所の奥さんと立ち話をする間に奥さんが育てている「ベゴニア」に話が飛び、とても簡単に増やすことができるからやってみてください。
との説明を受け「ベゴニア」の一枝をいただいてきたとのことだった。
そのときに「挿し木」なる作業についても事細かに説明を受けてきたようだ。
近所の奥さんから聞いたとおりに妻はイチゴのパックに少し穴を開けて砂を詰め込んで、もらってきたベゴニアの茎を何本かそのイチゴパックに植えるようにさしていた。
「こうやって水をやって乾かさないようにしておくと暫くすると茎から根が出てくるのよ!」などと説明していた。
私は絶対に根は出ないだろうなどと思っていた。
「茎から根が出てくるはずがない」とかたくなに思っていたのだ。
と・ところが何日かしてイチゴパックの「ベゴニア」を妻が確かめると透明な白い先のとがった「根」が出ていた。
「盆栽・園芸家?」は驚きと感動で言葉もなかった。
そんなことがあるんだなぁ・・・
「根が生えてくるんだ。」とてもびっくりし自分でもやってみたくなってきたのだ。
それから当然のように私も妻の真似をして、「ベゴニアの挿し木」をおさらいを交えてやってみた。
私がやってもやはり何日かしてのぞいて見ると「根」が何本も出てきているのが確認できた。とてもうれしかった!
胸が高鳴るのを感じ感動していた。
何もないところに「根」が生えて来る。
とても信じられない出来事であった。
妻に頼んで、近所の奥さんからまた「ベゴニア」の茎を何本か調達してもらい同じことを繰り返してはあの感動(根が出る)を確かめていた。
私にとってはとても衝撃的な出来事で暫くは「ベゴニア」を育てながら「園芸書」を読むということが続いた。
何もないところに「根」が生えてくるという今まで経験したことがなかったことをみせつけられ、すっかり「園芸熱」に侵されてしまった。
こんなことがきっかけで「花」を育てることの楽しさを知ってしまったわけである。
NHKで園芸の番組を放送していることをそんなときに知った。
当然のように毎週欠かさず番組を見るようになり「テキスト」も購入するようになっていた。
楽しくて!楽しくて!しょうがなかった
もちろん今でも楽しくて楽しくてしょうがないことには変わりはないが。
「園芸熱」、症状はますます重くなるばかりだ。

HOME