置き場所をじっくり考える②

  • ■雨
  • 雨に当てることとても大切なことです。軒下や大きな木の下などに盆栽を置いた場合せっかく雨が降っているにもかかわらず雨が盆栽にかからず鉢底まで水が通らなかったり葉にも雨がかからないなんてことも考えられます。
  • ※葉や枝などに雨が当たるということは幹や葉を雨で洗ってもらうという大切なことがあります、汚れが落ちることにより葉の呼吸作用が活発になり元気に育つことにつながります。
  • ※空気中のいろんな要素を含んだ雨が降るわけですからある意味では栄養素を含んだ水が鉢に降り注ぎ生きていくために無くてはならないものです。77.jpg
  • ※人工的に水をかけるのではないので時間をかけてじっくりと鉢全体に浸透しますので大地と同じ状態になる。
  • ※水遣りをする必要が無くなる。
  • 水遣りをしなくても良くなる、このことに関しては満遍なく雨が降り注ぐという絶対な条件がつきます。
  • 軒下や雨が直接かからない場所などに置いた場合、または小雨で降る量が少ないときなどは特に気をつけて盆栽を観察し鉢表面が湿っていても仲間で雨がしみこんでいないばあなど多々ありますので十分観察する必要があります。
  • ■雨が当たらない場所に置いた場合
  • 置き場所により雨が中途半端な当たり方やぜんぜんあたらない場合などいろいろです。
  • そんな置き場の場合は雨が降っても水遣りは大切です。よく観察し満遍なく水をかける必要があります。
  • また場所がある場合小さな台などをだしてその上に盆栽を乗せて雨に当ててあげるなど小さな心遣いが必要です。
  • 雨に当てると生き生きとして木の表情まで変わってくるのが分かります。
  • ■夜露
  • 都会のことはどうも分かりませんが私の住む新潟の田舎は空気もうまく水もうまいとても自然に恵まれた美しいところです。朝起きると盆栽全体に露がかかりキラキラ輝きとてもすがすがしく感じるものです。
  • この露はただ私たちを喜ばすためだけのものではなく盆栽にとってもとても大切な存在で人間と同じ昼間の暑さや強い風など自然の営みをもろに受けて疲れた体を癒す役目があります。
  • 出来れば夜露にあたる場所に置ければ一番いいのですが。87.jpg
  • よく夜露の代わりに人工的に霧吹きなどで水をかけてやると元気に育つ言われます。
  • 夜露のかからない場所に置いた盆栽などは霧吹きで夜露を演出してやりましょう。
  • きっと木も喜ぶこと間違いありません。少しの心遣いが大切です。
  • 空中湿度、夜露ととても関連がありとても大切なことです。山などは気温の変化などの条件で霧が発生し夜は自然と露が降ります。
  • 残念ながら人工的に育てている盆栽の栽培場所はそんな場所にはありません霧吹きなどの道具を使い空中湿度を高めてやることで盆栽にもひと時の安らぎを与えてください。
  • とても盆栽も喜びますよ。
  • ■水やりに便利な所に
  • 水をやることが一番大切なことですので水をやるのに都合のいい場所に置くことも大切なことです。
  • ■手入れがしやすい高さになるように盆栽を置く。
  • 低すぎたり高すぎたりすると盆栽を見ることも苦痛になり、手入れがおろそかになりますできれば観察のしやすい高さ50~1mぐらいの高さになるような棚を作成し置ければ最高です。
  • ■台の上は清潔に保つ
  • 水やりをしたり雨が降ったりしますと鉢土がが流れ出したり風でほこりやゴミなどが飛んできて台の上にたまってしまうものです。
  • そのままにしておきますとコケが生えたりナメクジやカタツムリなどがつきやすくなり、新芽などを食い荒らされるなんてことになります。84_s.jpg
  • また台が腐りやすくなり、鉢も汚れ作業をするためには手や服まで汚れるということになります。出来ればいつも綺麗にしておきたいものです。

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苔(カラカラに乾いても大丈夫)

日差しが強く空気がカラカラに乾いた状態になる場合があります、そうすると体の水分がどんどん蒸発ししおれてしまいます。そのため湿度が大変重要です。
しかししおれても枯れて死んでしまったわけではなく、すぐに水をかけてやらなくても大丈夫なのです。
休眠状態と同じで水をかけてやると、あっという間に元の青々とした元気な状態になります。
コケの種類や環境などにもよりますが大抵はカラカラに乾いても数ヶ月は生きていると言われます。

「コケ園芸の楽しみ」:コ「ケづくり」など参照

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コケの育ち方

盆栽と「苔」は切っても切れない間柄です。
今流行りの「苔玉」もコケなしでは「苔玉」にはなりません。
寄せ植えや苔玉を造り、最初はとても綺麗にコケが生え揃い「素敵だ!」と感激していると
みるみる枯れて黒くなってしまうことがあります。
コケは「樹」や「草花」とは育ち方が違い、同じように育てると枯らしてしまうことになります。
苔には養分や水分を吸収すし茎葉に送る太い根がありません。
土の中に細くて短い根がたくさん出ている種類もありますが、これは主に茎葉を支え固定しておくための根で水や肥料分を吸って茎や葉に届ける能力はほとんどありません。
コケは雨や朝露、吸気中の水分に溶けているごく薄い濃度の肥料分を、水分と一緒に茎葉から吸収します。

園芸「コケづくり」より

コブシ

東北地方では、この花を「田打ち桜」あるいは「田植え桜」と呼んで、農作業を始める目安にしているとか。それにしても、何故「コブシ」が「さくら」になってしまうのか・・・・
”サ+クラ=農耕神の居ます座”で、つまりこぶしもちょうど田植えどきに鮮やかな花を付けるところから、あの桜と同じく「田の神」が来臨したという合図に思われた訳です。自然を畏れかつ自然と一体になって生活していた昔の人々の木への想いが偲ばれます。

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