はじめての人でも楽しめる自然盆栽
樹形・木の姿
自然に生えている樹に基本になる決まった形があるわけではありません。
山野に出かけてみて見ますとそれぞれに場所や育った環境などによりいろんな樹形になりそれぞれの形に育っているのがわかります。
樹の種類などによりその木の持つ個性などにより大体の形や育ち方があります。
できれば自分の育てる「自然盆栽」もその木の持つ個性を尊重しつつ育てるのが理想だといえます。
できるだけ自然に育っている姿を自分で観察し個性や特徴などを観察してくることが大切のような気がします。
「ツツジらしく」「マツらしく」「椿らしく」・・・などとそれぞれいろんな樹種により姿・形が違い特徴のある育ち方をしています。
直幹
幹が直立した姿でどちらかといえば平地で野原や神社などあまり厳しい環境ではない穏やかな場所に見られます。
斜幹
斜めに傾いて立っている姿。傾斜地や海辺・崖・山など条件のあまりよくないところに育った場合に見られる。
懸崖
岩や海岸・山の崖などの厳しい環境のところに見られる姿で幹元から曲折して下のほうに伸び垂れ下がるように育った姿。
曲幹(模様木)
幹がくねくねと他方向に曲がり育つ様子。岩の上、あまり植え土がないような厳しい環境で上に向かって育ちにくいところに育つ。
捩幹
幹が雑巾を絞ったようにねじれて育つ。ネジキ・ざくろなどに見られる。
さば幹
何かの外的な要因で幹が割れたり裂かれたりして片一方の樹皮だけの状態で育つ様子。
ジン付き幹
枯れ残っている樹木の芯をジンとかシャリと言い、ジンのついている幹のこと
根上がり
根元が地上に高く現れた姿を言う。高いところの崖や斜面、川岸、海岸の岩場などに見られ風や雨によって洗い流された様子。
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ハサミを使わないで枝を調整する
なるべくハサミを使わないで、爪だけでやったほうが厭味のない盆栽ができます。
爪で折れないほどの太い枝は、葉を抜いて枯らします。
葉を抜いてもまた吹いてきますから何回も繰り返し、物によっては三年・四年がかりで枯らし、完全に枯れてから適当なところでポキンと折ると、幹の芯まで枯れ込むことがありません。
ちょっと待つ気持ちが大事で、盆栽作りにはハサミはいらないと言い聞かせなるべく手造りが良いでしょう。
自然盆栽協会「盆栽」より