図鑑用語「葉」


茎につく扁平な器官で、普通の葉は「葉身」「葉柄」「托葉」の三部からなり、「托葉」や「葉柄」はつかない場合があります。「炭酸同化作用」や「発散作用」を行い、「呼吸作用」のためのガス交換の通路となります。「包葉」「りん片葉」「花葉」などほかの役割に変わっているものもあります。

10.gif

▼ 「炭酸同化作用」
生物が光のエネルギーによって、空気中から採取した「炭酸ガス」と根から吸収した「水分」とから「炭水化物」を作り出す作用。
【 単葉 】
ha.jpg「単葉」に対する語で「葉身」が二枚以上の「小葉」からなる「葉」のことを言います。「羽状複葉」・「掌状複葉」があります。


▼ 「小葉」(しょうよう)
「複葉」を作っている、一枚・一枚の「葉」のことを言う。
「シダ類」の「ヒカゲノカズラ科」「イワヒバ科」の小さな「葉」のことを言う。
▼ 「掌状複葉」(しょうじょうふくよう)
「小葉」が「葉軸」の両側に「羽状」に並んだ「葉」のことを言う。
【 複葉 】
fuku.jpg「葉柄」の先端から数個の「小葉」が放射状に出ている「複葉」のことを言う。「小葉」の数により「三出掌状複葉」「五出掌状複葉」「多出掌状複葉」という。
▼ 「羽状複葉」(うじょうふくよう)


bk1_top.gif

ページの先頭へ

単花果・多花果・集合果

単花果

ひとつの果実が一個の子房または子房群に由来する場合をいう。
真果はすべて単花果であるが、単花果は必ずしも真果ではない。偽果として例に挙げた、キンミズヒキ属、シラタマノキ属の果実はいずれも単花果である。

多花果・複合果

ひとつの果実が複数の花の子房または子房群に由来する場合多花果または複合果という。

集合果

単花果の中で果実が一個の単一子房または一個の複合子房に由来する場合は単果、複数の単一子房由来する場合集合果という。例へばマメ科の果実は単一子房由来の単果、柿のの木の果実は複合子房由来の単果である。これに対し、キンポウゲ属、キイチゴ属の果実は不特定多数の単一子房由来の集合果であり、真果である。またオランダイチゴ属やヘビイチゴ属も集合果をつくるが、この場合は花托が伸長、肥大するので偽果でありイチゴ状果と呼ばれる。

uonumatitle-1.jpg

SEO [PR] !uO z[y[WJ Cu